昨今、SDGsにて掲げられている社会問題の一つであるLGBTQへの差別撤廃に関連し、ジェンダーフリーやジェンダーレスといった概念への関心も社会的に一気呵成に高まっている印象です。ファッションやスキンケア、並びにメイクにおいてもメンズを対象とするものは数多開発されています。日焼け防止を主な用途とする日傘は、スキンケア並びに美容の一環としてメンズが使用することは最早当然となって然るべきなのではないでしょうか。メンズの魅力とて、「かっこいい」のみに留める必要もないのです。
とはいえ、昔気質の日本男児の価値観にとっては、男たるもの美容はおろか健康に際しても日焼け程度を気にするべきではないと捉えられて来ていたため、日傘を使用することへの抵抗を禁じ得ない方々もいらっしゃるのは否めません。しかし、紫外線や赤外線などの害悪を軽減し、健康へ投資すると考えれば気恥ずかしさは二の次と考えていただけるようにさえなるかと存じます。全てとは言わないまでも多くの男性たちに、日傘を使用し効果を実感してみてほしいものです。見栄やプライドを一度取っ払って、新しい価値を発見し続けられる人たちは、気持ちのうえでも老若男女問わず「かっこいい」人たちだと映るでしょう。
大和魂を貫き通し、多くを語らない男こそが真にかっこいいと感じる人もいらっしゃるでしょう。それもまた事実です。ただ、意固地にならず新しい考えを取り入れその有り様を尊重できる気概を持つ人。真にかっこいいメンズになるには強さや意志の強さだけでなく、「日傘なんて恥ずかしい」という思い込みを捨て去り、使ってみようとする柔軟さも必要なのです。